沖縄・台湾、経済特区へ 島尻沖縄担当相が意欲


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台湾との経済連携について話し合う島尻安伊子沖縄担当相(右)と中華民国三三企業交流会(三三会)の江丙坤会長=12日、内閣府

 【東京】島尻安伊子沖縄担当相は12日、沖縄と台湾との経済連携を進めるため、経済特区の設置を検討する考えを示した。台湾の上場企業など約100社で構成する中華民国三三企業交流会(三三会)の江丙坤(こうへいこん)会長との面談で言及した。

 島尻氏は「特区的なつながりを持つのは夢であり、具体的なものを動かしていきたい」などと述べた。関係者によると、具体的な内容などは決まっていないが、政府内で台湾との経済連携を進めるため、沖縄本島や離島を含めて特区を設置する構想が検討されている。
 中国信託商業銀行最高顧問でもある江会長は、特区について「特区があって労働者が増えれば、台湾と沖縄の経済振興につながる」などと述べた。江会長はそのほか、台湾のプロ野球リーグに沖縄を本拠地とするチームを参加させる構想などについても言及した。