プロバスケットボールTKbjリーグのファイナルズに進出した4チームの指揮官が13日、東京の有明コロシアムで記者会見に臨んだ。琉球ゴールデンキングスの伊佐勉監督は「bjリーグの最後に有明で試合ができることに興奮している」と心境を語った。14日の西地区決勝では京都と対戦するため、「キングスらしいバスケをして強豪にチャレンジしたい」と決意を述べた。
伊佐監督は今季のキングスがチームバスケを追求してきたことを説明し、「みんなが自分の仕事を徹底している」と大一番に向けて手応えを感じている。一発勝負のファイナルズでは普段の試合と違った緊張感に包まれるが、「大きい舞台にのまれないようにする。最初の入りが重要になる」と普段通りのプレーを貫くことを強調した。
京都の印象について「安定感が抜群だ」と語り、「少しでもキングスのペースに持って行きたい」と試合展開をイメージした。京都は今季、地区の首位をつかんだため、「うちはチャレンジャーだ。思い切りぶつかるだけ」と闘志を燃やした。
京都の浜口炎ヘッドコーチ(HC)は守備がチームの強みであることを説明し、「キングスのファーストブレーク(速攻)をチームとしてストップしたい」と意気込んだ。そして「(京都は)最後の1秒まで諦めないチームになっている。試合で全力を尽くす」と話した。
東地区決勝は富山グラウジーズと秋田ノーザンハピネッツが対戦する。富山のボブ・ナッシュHCは「チームは信頼関係を築いてきた。有明で一丸となって戦う」と力を込め、秋田の長谷川誠HCは「一戦一戦を大事に戦って優勝を目指す」と目標を掲げた。
ファイナルズは14日に地区決勝、15日に優勝決定戦となるファイナルと3位決定戦が行われる。
◆「2年ぶり わくわく」 岸本主将、胸を高鳴らす
プロバスケットボールTKbjリーグのファイナルズを翌日に控えた琉球ゴールデンキングスの選手たちは13日、試合会場となる東京の有明コロシアムで最終調整に臨んだ。同日に東京入りした選手たちは移動の疲れも感じさせず、決戦が行われるコートの感触を確かめた。
練習では足を使った守備のほか、選手が互いに連携しながら攻撃する方法を確認した。伊佐勉監督は「思ったよりも緊張することなく、選手はいつも通りの表情だった」と練習の様子を振り返る。
主将の岸本隆一は「2年ぶりに有明に来てわくわくしている」と試合に向けて胸を高鳴らせた。「練習ではみんなやる気に満ちあふれていた」とチームの雰囲気の良さを感じており、「明日(14日)勝つことに集中したい」と表情を引き締めた。