「コール・リリー」と「樫の木」 汗水節で交流


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笑顔で汗水節を踊る女性合唱団コール・リリー八重瀬と多摩市混声合唱団「樫の木」のメンバーたち=12日、八重瀬町の島尻教育会館みなーの

 【八重瀬】八重瀬町を拠点に活動する女性合唱団コール・リリー八重瀬と東京都の多摩市混声合唱団「樫の木」のメンバーが12日、同町の島尻教育会館みなーので交流会を開いた。4年前に糸満市の沖縄平和祈念堂で催されたコンサートで両合唱団の指揮者が出会ったことが交流のきっかけ。交流会では八重瀬町に伝わる民謡「汗水節」を踊ったり、合同演奏で歌声を重ねたりと友情を深めた。

 「樫の木」の高橋進也さん(76)=東京都=とコール・リリーの新城妙子さん(64)=八重瀬町=の出会いが縁となり、両合唱団の交流会が実現した。
 交流会ではコール・リリーのメンバーが「汗水節」を披露。「樫の木」のメンバーも振り付けをまねて共に踊った。園部千加子さん(63)=東京都=は「独特の音楽と踊りだった。みんなで踊って心が一つになった」と笑顔を見せた。
 合同演奏では総勢80人が「芭蕉布」など4曲を合唱。この日初めて声を合わせた両合唱団だったが、ぴたりと息の合った美しいハーモニーを響かせた。
 高橋さんは「今後も交流をつなげていきたい。次は東京で交流会を開きたい」と話した。新城さんも「樫の木を通して八重瀬町の汗水節の心を伝えることができたと思う。互いの合唱団の個性を知ることで刺激になる」と語った。