「豚の角煮」は母の味 東京・台東区「あさと」


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店主の安里冨美子さん
沖縄家庭料理「あさと」の豚の角煮

 JR日暮里駅の北口から徒歩3分、レトロな雰囲気に包まれた「谷中初音小路」。そこにカウンター7席の小さな沖縄家庭料理店「あさと」がある。店内には沖縄の海の写真が飾られ、三線や沖縄の唄をそろえたカラオケもあり、沖縄一色。

 店主は、開業24年目、料理や経営全てをずっと1人で担ってきた石垣市大川出身の安里冨美子さん(80)。「この辺りで沖縄料理店はうちだけ。最近はヨーロッパなど外国人もたくさん来ます」と笑顔を見せる。

 メニューは泡盛やゴーヤーチャンプルー、グルクンの唐揚げなど多彩。自慢は豚の角煮(700円)だ。安里さんが母親から教わった作り方を守り続けている。大根と一緒に泡盛と黒糖に漬け、圧力鍋で2時間加熱。柔らかい食感だけでなく、しっかりした味も楽しめる。
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 沖縄家庭料理「あさと」 東京都台東区谷中7―18―13。(電話)03(3823)7424。正午~午後2時、午後6~11時。日曜定休日。