【熊本地震】被災者の受験料免除 沖女短大


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 沖縄女子短期大学(鎌田佐多子学長)は、熊本地震の被災者への支援として、同大へ進学を希望する被災者に対し、2017年度入学試験の受験料全額免除を実施する。また入学した際には入学金、2年間の授業料、施設設備費を半額免除とする。

 鎌田学長は「これから熊本の将来を担う人材育成ができればと考えている。受験を希望する被災者を支援し、入学した際にも卒業まで責任を持って教育していきたい」と述べた。

 対象となるのは、熊本地震で災害救助法が適用されている地域で被災した志願者で(1)主たる家計支持者が死亡または行方不明の場合(2)主たる家計支持者が所有する自宅が全壊、大規模半壊、流失した場合(3)罹災(りさい)により家計支持者が失職した者または収入の減額など家計が急変した場合―。申請には罹災証明書などが必要だが、提出が困難な場合は相談に応じるという。

 石川秀雄理事長は「沖縄戦の時には熊本、大分、宮崎に多くの人が疎開した。この機会にご恩返しをしていきたい」と話した。
 今回の措置について、九州地区私立短大協会などを通じて被災地に周知していく考え。問い合わせは同大教務課入学係(電話)098(882)9002。