【石垣・竹富】竹富町出身のシンガー・ソングライター、入里叶男さん(65)がこのほど、自身が全12曲を作曲したアルバム「ふるさとの風 入里メロディーII」を発売した。作詞は八重山の先輩や友人らが主に担当した。「八重山への望郷の思いを込めたアルバム。分かりやすいメロディーで、誰でも覚えられる曲だ」とPRする。
小学校の音楽教諭だった入里さん。音楽の授業に童歌やオリジナル曲を積極的に導入し、2003年度には第26回琉球新報活動賞を受賞。「ハイサイシーサー」など子ども向けの曲からフォーク、歌謡曲まで300曲以上を制作してきた。
今回のアルバムでは、在沖八重山郷友会連合会元会長の玻名城英介さん(75)が「ニライカナイ」など3曲、在沖石垣市郷友会元会長の安里國明さん(74)が「葉桜の頃」など2曲、詩人の安慶田千代子さん(75)が「友よ」など3曲を作詞した。「望郷の思いを元気なうちに残せた」と玻名城さん。安里さんも「故郷を思った自分の詩がCDになりうれしい」と語る。
歌は田里直樹さん、友利有里枝さんが担当。ジャケットには玻名城さんが赤瓦やフクギ、石垣など波照間島の原風景を描いた油絵を用いた。
CDは那覇市の高良楽器店、石垣市のタウンパルやまだなどで販売。税込み1500円。問い合わせは入里さん(電話)090(5292)2887。