中谷防衛相が在沖米軍トップに抗議 「凶悪な犯罪で言語道断」 再発防止策の徹底求める


この記事を書いた人 松永 勝利
米軍属女性死体遺棄事件を受け、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官(右列左から3人目)に抗議する中谷元・防衛相(左列手前から3人目)=21日午前11時半すぎ、嘉手納町の沖縄防衛局

 米軍属女性死体遺棄事件を受け、中谷元・防衛相は21日午前11時半、在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン在沖米四軍調整官と嘉手納町の沖縄防衛局で会談し、事件に抗議した。中谷氏は「残忍で凶悪な犯罪であり、決して起きてはならない。言語道断で許されない」と批判した上で「米側がご遺族の心情に寄り添い、心のこもった対応を行うと同時に、二度とこのようなことがないよう、綱紀粛正と実効性のある具体的な再発防止策の徹底をお願いする」と述べた。
 ニコルソン氏は「事件が善良な行いをしている約5万人の米軍関係者と、地元沖縄の人々の関係に悪影響を及ぼすことを懸念している。このような事件が二度と起きないよう全力を尽くしたい」と述べた。
 中谷氏は被害女性の告別式に参列するため来県した。【琉球新報電子版】