被害女性の告別式に約800人参列 米軍属女性遺棄事件


この記事を書いた人 松永 勝利
親族、知人、友人ら約800人が参列した米軍属女性死体遺棄事件の被害者の告別式=21日午後、県内

 米軍属女性死体遺棄事件で、被害者の女性の告別式が21日午後、本島北部の葬斎場でしめやかに執り行われた。親族や友人、知人ら約800人が参列し、最期の別れを悲しみながら、非道な犯行に対する怒りを新たにしていた。
 祭壇にはピンクのドレスとティアラ(王冠をイメージしたアクセサリー)を着け、笑顔を浮かべる女性の写真が飾られた。
 告別式の冒頭、多くの参列者を前に、父親があいさつした。父親が「遺影に写った笑顔を忘れないでほしい」と声を詰まらせると、会場からすすり泣く声がもれた。
 参列者はハンカチで目元を押さえたり、沈痛な表情でうつむいたりしながら会場を後にした。
 告別式には翁長雄志知事、中谷元・防衛相、島尻安伊子沖縄担当相らも参列したが、いずれも報道陣の取材は受けず、会場を後にした。
 参列した友人らは「かわいくていい子だった」「悔しくて仕方がない」など涙ながらに話していた。容疑者として米軍属が逮捕されたことについては「基地がある限り続く。基地をなくすべきだ」「このような犯罪が絶対に起きない仕組み作りを考えてほしい」などと訴える声もあった。【琉球新報電子版】