優れた台湾映画を表彰する台北電影奨(台北映画賞)の2016年のノミネート作品40本がこのほど、発表された。今年で18回目を迎える本賞は、長編部門、短編部門、アニメーション部門、ドキュメンタリー部門の4部門があり、今回は過去最多の302作品の応募が寄せられた。本来は10日に作品名が発表される予定だったが、情報が流出して前倒しの発表となった。
ドキュメンタリー部門では、黄胤毓(ホアンインクー)監督の「海的彼端」(「海の彼方」)がノミネートされている。本作品は日本統治時代に台湾から八重山に移り住んだ88歳の台湾女性を題材にした作品。彼女の台湾への最後の里帰りする姿を追いながら、台湾と沖縄の歴史を彼女と孫の視点で描いている。授賞式は7月6日に行われる。