旧日本軍の不発弾処理 2千人の暮らしに影響


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不発弾処理のため避難する老人ホームの入居者ら=22日午前10時すぎ、那覇市高良

 那覇市宇栄原で3月に見つかった旧日本軍製250キロ爆弾1発の不発弾処理が22日午前、現地で行われた。250キロの不発弾が発見されたのは2013年12月以来。午前9時から那覇市消防局や那覇市役所職員らが周辺住民に避難を呼び掛けた。避難対象者数は約2705人。午前11時56分までに処理は終了した。交通規制に伴い赤嶺駅周辺などで渋滞が発生したが、大きな混乱はなかった。

 近隣の住民は「危険と隣り合わせで暮らしていたとは」と戸惑いを隠せない様子だった。避難区域内には介護施設があり、60~90代の高齢者11人が入所している。家族が一時的に迎えに来たり、職員が車を出して出掛けたりして不発弾処理が終わるのを待った。