ピンク色の「天人花」 果実のお味は…


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紅梅のように美しい花を咲かせたテンニンカ=名護岳周辺

 【名護】紅梅を大きくしたような美しい花が名護岳周辺で人目を引いている。花はテンニンカ。漢字で「天人花」と書く。3メートルほどになる常緑低木。5月から6月に芳香のある径3センチほどの花をつけ、2日ほどで退色するが、その後に小さな果実を付ける。

 果実は夏に黒紫色に熟し、なかなかの美味。ブルーベリーの味がする。最近は庭木などで人気だ。挿し木などで増やす。東南アジアの原産で、琉球列島から台湾、アジアに分布。沖縄では野生化している。

 方言で「モウバンシルー」や、「ウェンチュヌミミグワー」など。フトモモ科。
(幸地光男通信員)