「五輪でメダルを取れるチームに」 Bリーグ、キングスに期待 川淵バスケ協会長


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日本バスケットボール界の今後について話をする川淵三郎会長=25日、那覇市天久の琉球新報社

 日本バスケットボール協会の川淵三郎会長が25日、琉球新報社のインタビューに応じた。bjリーグとナショナルリーグ(NBL)が統合して今年9月にスタートするBリーグを見据え、「東京オリンピックでメダルを取るくらいのチーム力にしてほしい」と競技力の向上を強く望んだ。琉球ゴールデンキングスについては「沖縄を代表するスポーツの王者で、bjのナンバーワンと(リーグ優勝決定戦の)決勝で認知させた」と実績を評価した。

 川淵会長はBリーグについて、「今までの延長でやればいいという気持ちではだめだ」と厳しく指摘した。バスケの人気向上や五輪でのメダル獲得のために、「一番大事なのは普段の練習だ」と強調する。「シュートの正確性や意外性のあるプレーは練習以外では培われない。今から意識を変えてほしい」と選手の奮起を願った。

 キングスについても、「一段とレベルアップしないと簡単には優勝できない。現状の戦力で満足してはだめだ」とさらなる飛躍を求めた。沖縄市に建設予定のアリーナは「365日、子どもも大人も集えるような魅力ある場所になってほしい」と考えている。そして「沖縄のスポーツを代表し、日本中のアリーナの模範となることが最大の望みだ」と期待を込めた。

 bjリーグとNBLの力の差については、「(試合を)やっていくうちにレベルは上がってくる。心配はしていない」と言う。日本代表チームの強化のためには「海外のいい指導者がいる環境でレベルアップを図ることが一番の近道だ」と話した。3ポイントシュートが日本人選手の武器になると考えており、「失敗を恐れず1ピリオドで20本を打つぐらいの覚悟でやってほしい」と要望した。