県議選が告示、定数48に70人 来月5日投開票へ始動


この記事を書いた人 金城 美智子
県議選が告示され、候補者の第一声に真剣に耳を傾ける支持者ら=27日午前、本島南部

 任期満了に伴う第12回県議会議員選挙は27日告示され、6月5日の投開票に向けた9日間の選挙戦の火ぶたが切られた。定数48に対し、午前11時までに13選挙区で70人が立候補を届け出た。翁長雄志知事を支える県政与党が安定多数を維持できるか、自民などの野党や中立が勢力を拡大し、勢力図を逆転させられるかが最大の焦点となる。各候補は27日午前8時半から選挙区の選挙管理委員会で届け出を済ませ、出発式や出陣式などで当選に向け気勢を上げた。

 米軍属女性遺棄事件に対する強い反発が県内に広がる中、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題をはじめとする基地問題や、沖縄21世紀ビジョンに基づく経済振興、子どもの貧困対策などを争点に各候補が政策を訴え、支持浸透を図る。県議選の後に控える夏の参院選や次期衆院選、各自治体の首長選など、今後の県内政局を左右する選挙としても位置付けられる。
 選管の受け付けは午後5時で締め切られる。13選挙区のうち、名護市区(定数2)では午前11時までに2人以外に立候補の届け出がなく、無投票当選となる公算が大きい。
 立候補者数は63人が出馬した2012年の前回県議選より7人多い。70人の内訳は現職37人、前職3人、新人30人。与野党別では与党系37人、野党系22人、中立系11人となっている。
【琉球新報電子版】