「子ども食堂」知事が視察 児童らと交流、調理体験も


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 「県子どもの貧困対策計画」に沿って地域の実情に合った支援策を推進するため、翁長雄志知事は28日、浦添市のうらそえぐすく児童センターで行われている「てぃーだこども食堂」など、子どもの支援活動で成果を上げている2団体の活動を視察した。てぃーだこども食堂で翁長知事は、運営する浦添小PTAから説明を受け、実際に子どもたちと調理を体験した。

 翁長知事による視察は4月に続き2回目。民間アパートを活用し、ひとり親家庭の居宅支援を行う「県マザーズスクエアゆいはぁと」も訪ねた。終了後、翁長知事は「このような活動が全県に広がるよう、きめ細かく、大胆に取り組んでいく決意だ」と話した。

 浦添小PTAの梁(りょう)裕之会長は、有志で始めた食堂が、4月からPTAの事業となったことを報告。「施しをするという考えではなく、地域の子どもを地域の大人が見守るということだ。子どもたちの表情が明るくなった」と数値には表れない成果を話した。

 うらそえぐすく児童センターでは社会福祉協議会のコミュニティーソーシャルワーカーも活動。国仲恵子館長は、センターを拠点に学校やPTA、社協、自治会、老人会などが連携していることを説明した。