オスプレイ飛行再開、米側から日程調整の打診 木原防衛相 陸自訓練場、沖縄県議会の計画撤回意見書「考慮する」


オスプレイ飛行再開、米側から日程調整の打診 木原防衛相 陸自訓練場、沖縄県議会の計画撤回意見書「考慮する」 米側からオスプレイ運用再開に向けた協議を求められたことを会見で明かした木原稔防衛相=8日、国会
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 【東京】鹿児島県・屋久島沖での昨年11月の墜落事故を受けて全世界で飛行停止している米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイに関し、木原稔防衛相は8日の閣議後会見で、米側から日本国内のオスプレイの飛行再開に向けた日程の調整を求められたと明かした。今後の政府対応については、「引き続き日米で緊密に連携して対応する」と述べるにとどめた。

 木原氏は、記者団から米軍オスプレイについて「運用再開に向けての事前調整はあったか」と問われて答えた。7日夕に米側から「日本国内のオスプレイの運用再開のタイムラインについて、今後具体的に調整を行っていきたい」とする連絡を受けたと説明した。

 米側とのやり取りの詳細については「米軍との関係もあり、お答えすることは差し控える」とし、今後の対応について「飛行の安全確保は日米共通の最優先事項であり、引き続き日米で緊密に連携して対応していく」と述べた。

 うるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を新設する計画に関して、沖縄県議会が7日、計画の白紙撤回を求める意見書を全会一致で可決したことへの受け止めも問われ、「現在の検討作業の考慮に入れていくことは当然である」と述べた。(安里洋輔)