沖縄署襲撃の23歳暴力団組員に実刑判決 那覇地裁 「わちゃくしにいこうぜ」「人集めたか」指示と共謀認める 沖縄


沖縄署襲撃の23歳暴力団組員に実刑判決 那覇地裁 「わちゃくしにいこうぜ」「人集めたか」指示と共謀認める 沖縄 那覇地裁(資料写真)
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 若者らによる2022年1月の沖縄署(沖縄県沖縄市)襲撃騒動で共謀して約326万円相当の物品を損壊させたとして、暴力行為法違反(集団的器物損壊)などの罪に問われた指定暴力団旭琉会二代目沖島一家構成員の男の被告(23)に、那覇地裁(小野裕信裁判長)は11日、懲役2年4月(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。

 騒動の首謀者とみられていた被告側は、暴力行為法違反罪で無罪を主張していた。判決は被告が集団的器物損壊を想定して共犯者らに指示したとして、共謀を認めて有罪と判断した。

 判決理由で小野裁判長は、検察側の起訴内容通りにほぼ事実認定。共犯者の供述などを基に、被告が共犯者に「(沖縄署へ)わちゃく(いたずら)しにいこうぜ」と言ったり、「人集めたか」と確認したり、署へ物を1、2回投げたりしたとした。一方、被告の当初の想定より損壊程度が大きくなったとも指摘した。ほか道交法と覚醒剤取締法、大麻取締法の違反は有罪とした。