【東京】宜野湾市の西普天間住宅地区への国際医療拠点形成に向け、医療分野の有識者らによる国際シンポジウムが6月17日、同市の沖縄コンベンションセンターで開かれる。島尻安伊子沖縄担当相が31日の閣議後会見で発表した。西普天間の跡地利用を巡り、医療分野に特化したシンポの開催は初めて。
シンポは琉球大が主催し、日本医療研究開発機構(AMED)、内閣府、県、同市の共催で開かれる。国際医療拠点形成の推進を目指すとともに、新薬開発拠点「沖縄ヘルス・メディカル・イノベーション・センター」(仮称、OHMIC)の設置を見通し、有識者らの意見を広く県民に知ってもらう狙いがある。
シンポは基調講演とパネルディスカッションで構成。AMEDや琉球大、米国立衛生研究所(NIH)などの有識者が一堂に会し、自治体健康診断データの蓄積研究、遺伝子解析、健康長寿や再生医学など、有識者らがそれぞれの分野で国際医療拠点形成に向けた可能性を探る。
島尻氏は会見で「国際シンポを契機に沖縄における研究開発の推進と、西普天間住宅地区跡地利用の推進に向けた機運が一層高まることを期待している」と意義を語った。
シンポの参加申し込みはホームページ(http://www.h28okinawa―iryou―symposium.jp)。問い合わせは内閣府沖縄担当部局☎03(6257)1692(受付時間は平日午前10時~午後6時)
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