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元プロ、高校野球監督に 新里さん、普天間で指導 県内初

普天間高野球部の選手を指導する新里紹也監督(右)=嘉手納町スポーツドーム

 夏の甲子園準優勝を果たし、プロ野球のダイエーなどで活躍した新里紹也さん(沖縄水産高出)が、4月末から普天間高野球部の監督として指揮を執っている。県高校野球連盟によると、元プロ野球選手の県内高校の監督就任は初めて。新里監督は「それぞれの長所、スペシャルを探して最大限に引き出したい」と燃えている。

 2013年にプロ経験者が高校以上の学生野球指導者になるための条件が緩和された。プロ側と学生野球側の研修を受けることで資格回復が可能になり、新里監督も15年に認定された。

 半年前に、息子が所属する普天間の監督から「より細かい技術を教えてほしい」と外部コーチを依頼され、主宰する野球教室「89塾」の傍ら、月に1、2回、指導を始めた。自主性を重んじ「自ら考え、学び、行動すること」をモットーとしていた部は「最初の頃は自主性と自分勝手を履き違え、手を抜いている子がたくさんいた」。プロを経た指導でプレーの道筋や必要なことを示すと選手は水を得た魚のように知識を吸収し、活気が出てきた。結果、県大会で勝ちがなかった現チームは春の大会で初の1勝を手にした。

 前監督の体調不良により、夏の大会までの期限付きで就任してからは前監督と二人三脚で指導。土、日に集中的に指導や練習試合を重ね、平日は個々に応じて課題を与えている。部員らには野球ノートや試合データを記録することを指示。全ての選手にチャンスを与え、記録を基に上位から大会出場選手を選ぶことを共有した。誰の代わりでもない「全員スタメン」の意識で臨み、いい競争関係や向上心が生まれた。

 「経験を糧に次のステップでも『まだやれる』という気持ちで野球を続けてほしい」と願う新里監督。「勝ち進む難しさや喜びを味わわせたい。どれだけ成績が残せるか楽しみだ」と成長を続ける選手らと共に26年ぶりに挑む夏の大会で上位進出を目指す。

<略歴>
 しんざと・しょうや 1972年8月生まれ、読谷村出身。90年、沖縄水産高の主力選手として夏の甲子園で準優勝。沖縄電力を経て97年、ダイエー(現ソフトバンク)にドラフト7位で入団、内野手として活躍した。2001年に近鉄(現オリックス)に移籍し、02年に引退した。









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