オンナの悩み気軽に話して! 沖縄市に女性専用窓口


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女性専用の相談窓口「わたぼうし」で活動するカウンセラーたち=28日、沖縄市社会福祉センター

 【沖縄】沖縄市住吉の市社会福祉センターに、女性専用の悩み相談窓口「わたぼうし」が新たに設置された。子育てや介護、仕事などにおける女性ならではの悩みを解決しようと、カウンセラーや看護師、労務士などの資格を持つ13人が、3月に相談対応を始めた。発起人の比嘉ゆかさん(47)は「ボランティアなので無料で対応できる。気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。

 相談員に助言するアドバイザーを除き、実際に相談に応じる12人は全て女性。塾講師や公務員、福祉事務所の職員など本業はさまざまだ。当初は女性に限らない相談窓口を予定していたが、相談員たちの普段の実感から女性ならではの悩みが多く上がり、「できることから始めよう」と女性専用でスタートした。

 相談内容は子育てや職場環境など多岐にわたる。これまでに「子どもがインフルエンザだが、仕事の休みがもらえない」「ママ友とうまく付き合えない」「子育てに追われメンタルダウンしそう」などの相談があった。さらに具体的な相談が必要な場合などは、市社会福祉協議会の専門家につなぐ。

 10年以上中学生向けの塾講師を務める比嘉さんは「子どもが不安定な時は、家族が不安定なことが多い。お母さんが笑顔になることで、子どもも笑顔になる」と話す。「悩みがあっても、相談先が分からない人もいる。相談をする際の入り口としての役割も担いたい」と意気込みを示す。

 来所での相談は予約制で、毎月第2・4土曜日と第4水曜日の午後2~4時に受け付ける。土曜日は電話相談も可。問い合わせは沖縄市社会福祉協議会(電話)098(937)3385。