県警、発見現場を捜索 祈る姿絶えず 米軍属女性遺棄


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女性の遺体発見現場付近で金属探知機や脚立などを使い、捜索する捜査員ら=2日午後、恩納村安富祖

 【恩納】米軍属女性遺棄事件で、県警は2日正午すぎ、恩納村安富祖の遺体発見現場の捜索に入った。捜査員らが同日午後0時8分に複数の金属探知機や脚立、ビニールシートなどを持参して現場の雑木林に入り、鎌で草を刈り取りながら脚立を使って斜面の上の方へ上る姿が見られた。

 捜索は午後2時20分ごろに終了した。県警によると事件に関するめぼしい発見物はないという。
 遺体発見から2週間を迎えた2日午前も発見現場では女性の冥福を祈る人々が多く訪れ、花を供えていた。宜野湾市から訪れ、手を合わせた瑞慶覧浩さん(73)は「(1955年の)由美子ちゃん事件の時にも線香を上げに行った。60年たっても同じことが起きていることが一市民として許せない」と声を落とした。