台湾北西部新竹県の新豊郷の郷立幼稚園では、2年前から毎週水曜日を母語の日と定め、園児に客家語を学ばせている。そして客家語を学んだことを示す証明書も発行している。
幼稚園の園長が母語教育を始めた時には、子どもの親に「どうして英語を教えないのか」と尋ねられた。だが子どもたちが客家語を学び、祖父母とよく話をするようになったことで父母たちは考えを改めるようになった。
新豊郷の郷長自身も客家人で、幼稚園児を対象とした詩の朗唱大会を開催したり、客家語教員の雇用に対し補助金を出したりもしている。
近年、公立幼稚園は園児の獲得をめぐって私立幼稚園との競争に直面しているが、この母語教育が意外にも父母の人気を博し、園児が増加している。