NY楽団指揮者と共演 来月10日、名護中吹奏楽部


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指揮をしながら細かく音を確認する高原守氏(左)と熱心に練習に取り組む名護中の吹奏楽部の部員=5月29日、市立名護中学校

 【名護】ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルの音楽監督兼常任指揮者を務める高原守さん(69)が5月29日、名護市立名護中学校を訪れ、吹奏楽部48人の演奏を指導した。

 7月10日に開かれる「auスマートフォン」「auケータイ」「auひかりちゅら」の利用者限定の演奏会「ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル2016沖縄特別公演」(沖縄セルラー主催)。公演には名護中と宮里中の生徒が出演し、曲名「マーチ・スカイブルー・ドリーム」と「海の声」で高原氏と共演する。高原さんの演奏指導は本番に向けた事前調整も兼ねている。

 高原さんは国立音楽大学を卒業。世界的指揮者、レナード・バーンスタイン氏にその実力を認められ、1972年から米国5大オーケストラに数えられる「ニューヨーク・フィルハーモニック」で指揮を学び、2006年には日本人で初めてニューヨーク・ハーレムの名門劇場「アポロ劇場」で演奏会を行い、09年には外務大臣賞を受賞した。

 高原さんは「そこ、もう少し(音を)強く出して」など、楽器の調整のやり方や音の出し方まで細かい助言をした。生徒らは真剣なまなざしで話に耳を傾けながら、求められた音を必死に探した。

 高原さんは「評価を気にすることなく楽しみながら演奏してほしい。それが音楽だ」と優しく生徒らに話し掛けた。

 部長の屋嘉比香菜子さん(14)=名護中3年=は「プロから学べる貴重な機会。高原さんのアドバイスを今後の成長につなげたい」と意気込んだ。

 イベントは7月10日午後4時半、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで、ペア750組(1500人)が入場できる。チケットは抽選。応募は6月30日まで。対象は「auスマートフォン」「auケータイ」「auひかりちゅら」の利用者。問い合わせはお客様センター(電話)0120(977)699。