事件説明「国が来て」 基地絡み、県が方針 抗議出向くのをやめる


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 県の謝花喜一郎知事公室長は6日、米兵酒酔い逆走事故を受けて事故対応の説明と謝罪のために県庁を訪れた中野大輔外務省沖縄事務所副所長や平井啓友沖縄防衛局次長らに対し、米軍絡みの事件・事故が発生した際に、今後県からは抗議に出向かない方針を伝え、政府や米側が県に説明に来る対応を求めた。

 翁長雄志知事は同日、川田司外務省沖縄担当大使との面談で「綱紀粛正や再発防止と何十年、何百回と言ってきた。事故が起きるたびにむなしさを感じ、まちづくりに使える力もそがれている」と述べ、米軍基地の存在が行政機能にも悪影響を及ぼしてきた点を指摘した。

 県関係者は「被害を受けている側の県民が手間や時間をかけて抗議に出向くのはおかしい」と指摘。県には経済振興や福祉、子育て、まちづくりなどいろいろな仕事がある。事件や事故に責任がある方が説明に来るのが当然ではないか」と話した。