ぷらぷら てんぷら~♪ 奥武島名物・天ぷら歌にしてみた…


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ヒョウタンウクレレを演奏するCooさん=南城市玉城の奥武島

 【南城】「ぷらぷらぷらぷら てんぷら ぷらぷら」―。軽快なリズムが食欲を誘う。南城市玉城字志堅原に住むミュージシャン、Coo(くー)(本名・佐藤敏幸)さんがこのほど、奥武島の名物・天ぷらを題材にした「てんぷらぷらぷら」などオリジナルの4曲を収めたCD「オキナワ わたしの島」を発売した。「子どもたちに聞いてほしい。音楽を通して『君にもできる』と自信を持つことを伝えたい」と力を込める。

 地元の栃木県宇都宮市で栃木民謡のバンド活動や音楽制作に携わっていた。約20年前に沖縄を訪れてからはすっかり“沖縄病”に。「沖縄の音楽や言葉、植物や動物など、あらゆるものが関東とは違い、カルチャーショックを受けた。落ち着いてゆったりできる空気感がある」。沖縄の中でも特に南城市に引かれ、2013年に移住した。

 現在はFMなんじょうで番組を持ち、市内各小学校で読み聞かせのボランティアを行っている。読み聞かせの後には、ヒョウタンでできたウクレレ、4本の糸を張った「マスクメロンの四線(よんしん)」など「おもしろ楽器」を演奏したり歌を歌ったりも。「子どもの要望にも即興で応えて演奏する。子どもとの『対話』が楽しい」とにこやかに語る。

 これまで詞や曲の提供、プロデュースの経験はあるが、自分の歌を収録したCDの発売は初めて。「てんぷら―」は市立玉城小学校、百名小学校の児童8人もコーラスで参加し、奥武島の天ぷらをにぎやかに歌う。表題曲の「オキナワ―」は、旅で訪れた南城市に抱いた「ふるさとに帰ってきたような気持ち」を優しく歌っている。

 CDは1500円(税込み)。インストゥルメンタルを含む全7曲。中本鮮魚てんぷら店、パーラーまいむ、工房アマム(以上南城市)、高良楽器店(那覇市)、キャンパスレコード(沖縄市)などで購入できる。問い合わせはCooさん(電話)080(3011)9800。(内間安希)