豊見城市長「県民大会 豊崎で」 「球児の夢」と奥武山に異議


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 宜保晴毅市長

 豊見城市の宜保晴毅市長が、米軍属女性暴行殺人事件に抗議するため19日に那覇市の奥武山陸上競技場で開催される県民大会を巡り、主催者のオール沖縄会議と県高校野球連盟に会場の変更を求めたことが分かった。県民大会が開催される同日は、会場に隣接する沖縄セルラースタジアム那覇で第98回全国高校野球選手権沖縄大会の試合が実施される予定だったことから、宜保氏は「セルラースタジアムは球児たちの夢の舞台であり、球児たちの試合するチャンスを奪わないでほしい」と訴えた。

 県高野連は取材に対し「7日の抽選会で時間と場所を決定しているので(今後の)変更はない」とし、問題ないとの見解を示した。

 宜保氏は取材に「事件を起こさないため行動する必要はある。一つの政治的団体が中心となるのではなく、県知事を中心とした実行委員会方式で多くの県民が参加しやすい形で実施してもらいたい」と述べた。代替地として豊崎海浜公園を挙げた。

 オール沖縄会議の稲福弘事務局長は「『オール沖縄会議』は政治団体ではない。事件に対する県民の怒りがある以上、形にしたい」と大会の意義を強調した。

 大会当日の沖縄セルラースタジアム那覇はオール沖縄会議が借りることになっているが、県民大会での具体的な活用については現在検討中。グラウンド上に会場を設営すると原状回復に時間がかかることなどからメイン会場には使用しない。