世界の5社に県内開発会社「ジャスミンソフト」選出


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 情報技術に関する世界最大規模の調査会社ガートナーが、次世代のアプリケーション開発技術で注目に値するベンチャー企業をまとめ、このほど発行した「注目ベンダー2016」のアプリケーション開発部門で、国内で唯一ジャスミンソフト(宜野湾市、贄良則(にえよしのり)社長)が掲載された。同部門には世界で5社が選ばれた。ジャスミンソフトが開発した、ソースコードを入力することなくアプリケーションを開発できるツール「ワグビィ」の独自性が評価された。

 ワグビィは、コンピューターが行うべき処理を記述するコードを自動生成するツール。データ項目や業務ルールなどの設計情報をシステムに入力すれば、コンピューターが自動でコードを書く。人間が直接コードを入力するのに比べ、設計から開発の時間を飛躍的に短縮できる利点がある。

 ジャスミンソフトによると、一般的な自動生成ツールと違い、ワグビィは自動生成したコードに開発者が手を入れられる部分を設け、コードに直接、加筆・修正できるようにしたのが特徴だ。従来の自動生成ソフトで対応できない高度な処理も可能にした。

 ガートナーの担当者は「世界でもまれなソフト。技術力とユニークなアイデアを持っている。プログラムが分からない人はもちろん、プログラムが分かる人が手を入れられる拡張性がある」と高く評価した。

 ジャスミンソフトの担当者は「有名なリポートに掲載され、特に海外での知名度が高まる。多言語化対応を進める中、開発の励みになる」と喜びを語った。