社会

沖縄でも大地震の恐れ 活断層、プレート要因 危機感の薄さに専門家警鐘

 熊本で大規模地震が発生して約2カ月。熊本地震を引き起こしたと言われる活断層は沖縄県内にも確認されている。沖縄本島は陸地を形成しているプレート(岩板)がぶつかり合う境界付近に位置するため、プレート境界地震と、プレート内部に蓄積されたひずみが作用して起こるスラブ内地震が発生する可能性がある。これら三つの要因が重なり合う沖縄で、識者は県民と行政の地震への意識の低さに警鐘を鳴らしている。


 活断層は県内でも少なくとも約90カ所にあることが調査で分かっている。ただ、熊本地震を引き起こしたとみられる日奈久(ひなぐ)断層帯の活動周期は2~3千年に1度。県内の活断層の活動周期は、琉球大理学部の中村衛教授(46)=地震学=によると、1~2万年に1度のレベルで、同教授は「沖縄で心配なのは、プレートによる地震だ」と話す。

 被害範囲が活断層による地震より広範囲に及ぶとされる。ひずんでいたプレートが大きく振れ、大津波が発生する可能性も高い。

 1771年に八重山で起こったM7・4(推定)の「明和の大津波」もプレートが原因で発生した。

 中村教授によると本島の地下は、約30キロにフィリピン海プレートが存在。地表から比較的浅い位置にプレートがあり、境界型だけでなく、スラブ内地震も沖縄の地質には関わりが深いという。

 熊本では盛り土があった地域での家屋倒壊など被害が多かったことから中村教授は「自宅のある地盤のチェックも意識してほしい」と提言する。県内では盛り土が造成された地域について行政も積極的には公表しておらず、中村教授は行政への対応も求めている。(嘉数陽)