イリオモテヤマネコ事故死 ことし5件目 過去最悪のペース


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 【西表島=竹富】国特別天然記念物イリオモテヤマネコが13日午後、竹富町西表島の県道215号で、自動車にはねられ死んだ。ことし5件目となった。過去最悪だった年間6件に、ことしは半年で迫る勢いに、西表野生生物保護センターなど関係者は危機感を強めている。

 環境省那覇自然環境事務所が14日発表した。この個体は雌の成獣で子育て中だったとみられ、今後子ネコが交通事故に巻き込まれる恐れなど、生存が懸念されており、同センターは子ネコの目撃情報の連絡を呼び掛けている。

 事故は西表島の北部、町上原の道路で発生した。体重約2・8キロ、体長約52センチのヤマネコで13日午後8時20分ごろ死骸で発見された。数十分前に事故に遭ったとみられる。

 ヤマネコの交通事故は2013年に過去最悪の6件発生し、非常事態宣言が発令された。同センターは「最悪の事態になる前に、非常事態宣言に近い強い呼び掛けが必要と思う。今、子育ての時期。速度を落とすようお願いしたい」と訴えた。