事故防止へ自転車目線 名護署、チャリパトロール隊発足


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 【名護】名護署は10日、飲酒運転根絶や交通事故防止、ちゅらさん運動の広報活動を効果的に推進する「名護ポリス・チャリパトロール隊」(隊長・宮里一史交通課長)を発足させ、同署玄関前で出陣式を開いた。

国吉盛純署長(手前)を先頭に自転車で出発する名護ポリス・チャリパトロール隊のメンバーら=10日、名護署

 独自の黄色いTシャツのユニホームを身に着けた国吉盛純署長、嘉手苅忠夫副署長を含む隊員20人が自転車で国道58号沿いなどを走行し汗を流した。今後、パトカーよりも目配りの利く“自転車目線”で巡回し、事件・事故を防止する構えだ。

 名護市が「自転車のまちづくり」を掲げていることに合わせ、同署が独自に考案した。ユニホームとしているTシャツは信号機の3色を使い、胸には沖縄の魔よけお守り「サングヮー」をモチーフに「STOP飲酒運転」と呼び掛ける赤いロゴマークがある。背中にもパトロール隊の名称と共に飲酒運転根絶や交通事故防止を青い文字で記している。

 パトロール隊は、市が26日に計画している「羽地内海周辺のサイクルツーリズム可能性調査」(27・7キロ)に参加する。7月の夏の交通安全運動では隊員らが数人単位で学校周辺の早朝巡視も予定。市内から辺戸岬までの区間を、余暇を利用して健康管理も兼ねて走行することも奨励する。

 宮里隊長は「パトロール隊の底辺が拡大し、駐在、交番単位での活動に広がってほしい」と期待した。

 同署管内の自転車事故はことし7件あり、このうち1件は被害者が重傷。自動車が曲がる際の出合い頭や歩行者と自転車の事故などがあった。