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キングス島根下す 80―66、西地区首位維持 小野寺、攻守で躍動 <Bリーグ>第52戦【13日の試合】


キングス島根下す 80―66、西地区首位維持 小野寺、攻守で躍動 <Bリーグ>第52戦【13日の試合】 島根の津山(左)をかわし、果敢に攻めるキングスの小野寺祥太=13日、島根県松江市総合体育館(Bリーグ提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は13日、島根県松江市総合体育館で島根スサノオマジックと対戦し、80―66で勝利した。通算成績は38勝14敗で、西地区首位のまま。前半序盤、岸本隆一が連続3点弾を決めてキングスは好スタートを切った。リバウンドでわずかに競り負け、第1クオーター(Q)終了時点では15―16と1点ビハインドとされた。だが堅い守備から徐々に流れをつかみ、36―29と逆転して折り返した。第3Qは、今村佳太の3点弾などから加点し、リードを保った。第4Qは2点差まで詰められたが、牧隼利の3点弾に岸本も続き、ジャック・クーリーが要所でリバウンドを奪取した。そのまま点を重ねて逃げ切った。島根の津山尚大(北谷中―福岡大付大濠高出)は5得点だった。次戦は14日、同会場で島根スサノオマジックと対戦する。

 小野寺祥太の粘り強い守備が光った。昨季得点王のペリン・ビュフォードを擁する島根の攻撃を正面から受け止め、2スチールを記録。攻めてもチーム最多の5アシストを決めるなど、チームの「守備職人」が攻守で躍動した。

 小野寺は第1クオーター(Q)序盤、相手の隙を突くスチールから速攻へとつなげた。続く第2Q、ペイントエリアの混戦のさなかに外で虎視眈々(たんたん)と好機を狙っていた小野寺が、ノーマークでパスを受けそのままシュート。ボールは鮮やかな放物線を描き、個人Bリーグ通算1000得点達成となる3点弾を成功させた。

 第3Qは相手スクリーンから身長の高い選手とのミスマッチになったが、ノーファウルでシュートを阻止して守り切ると、さらにその後、カットインから好調の今村佳太にアシストを成功させた。ただ、第4Qでチームは62―60の2点差まで詰め寄られた。それでも牧隼利が3点弾を沈めて悪い流れを断ちきり、岸本隆一も続いて連続3点弾。ジャック・クーリーは外したシュートを自ら拾って押し込み、突き放した。

 キングスは今季3度目となった島根戦で相手の攻撃を抑え、チームの目標だった各Q20失点以内で逃げ切った。チャンピオンシップ(CS)進出へ向け勢いづく試合となった。

 (名波一樹)


キングス 38勝14敗
 80―66(15―16,21―13,21―19,23―18)
島根 30勝22敗

守りを評価する

 桶谷大HC(キングス)の話 どれだけタフに守れるかが要点だったので、66点に抑えたのは評価する。ただ、切り替えでの失点、連続で失点を許したケースもあった。そこを課題とし、明日また修正して戦いたい。まだまだタフな試合が続くが、西地区1位を勝ち取りたい。