1票の重み感じて 八重山2校で模擬選挙実施


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八重山の首長選出を想定した模擬選挙で投票を実践する高校生たち=13日、石垣市の八重山農林高校

 【石垣】公職選挙法改正に伴い19日から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられることを受け、八重山青年会議所は13日、石垣市の八重山農林高校と八重山特別支援学校で、高校生を対象に八重山の首長選出を想定した模擬選挙を開いた。農林高も授業の一環として協力。生徒たちは候補者3人の政策などを比べながら真剣に自身が思う人を考え、1票を投じていた。

 選挙権を得ることに伴い、地域の課題や社会問題、政治に興味を持つきっかけにしてもらおうと企画した。会場には市選挙管理委員会が使う実際の投票箱を設置。同会議所の会員男女3人が候補者役を務め、写真入りのポスターを張り出し、プロフィルと政策なども掲げ、本番に近い形で投票を実践した。

 7月10日投開票の参院選から投票できる八重山農林高3年の野原心さん(18)は「まだ政治に興味はないが、教育や医療がどうなるかは気になる。今度の選挙をきっかけに興味を持つようにしたい。選挙には行きたい」と話した。

 投票は即日開票し、投票率は八重山農林高が約60%、八重山特別支援学校高等部が21%だった。

 八重山青年会議所の根間斎理事長は「政策の中身を自分なりに勉強して捉えている生徒もいた。今回を機会に1票の重みがあることを感じて、関心を高めてほしい」と期待した。