菅氏言及避ける 県民大会要求の海兵隊撤退、地位協定改定


この記事を書いた人 松永 勝利

 【東京】米軍属女性暴行殺人事件に抗議する県民大会に約6万5千人(主催者発表)が結集し、在沖海兵隊撤退、日米地位協定の抜本的改定などを求めたことに関し、菅義偉官房長官は20日午前の会見で「真摯(しんし)に受け止めたい」と述べるにとどめ、両要求に対し明確な言及を避けた。
 海兵隊撤退については、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設によってグアム移転で9千人が減少するとして「そういう意味合いでも辺野古移設をしっかり進めさせていただきたい」と述べ、海兵隊の一部削減を強調した。
 地位協定に関しては現在、日米間で軍属を含む地位協定の適用対象となっている米国人の扱いを見直すために協議していることを強調し、改定には触れなかった。【琉球新報電子版】