赤ふんどしで禊祓い 「茶羅蛮児」平均78歳、ますます元気


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 【伊江】浦添市茶山自治会一世の男性15人で構成する「茶羅蛮児紅楽部(さらばんじくらぶ)」のメンバー11人が14日から1泊2日の日程で伊江島を訪れた。赤いふんどしを締めて1年間の罪を払い、健康や幸せを願う禊祓(みそぎはら)いの儀式「赤ふんまつり」を伊江ビーチで挙行し、ますます元気に過ごしていくことを互いに誓った。

「赤ふんまつり」を挙行した「茶羅蛮児紅楽部」のメンバー=14日、伊江ビーチ

 同紅楽部は結成13年。86歳の最高齢者を含む平均年齢78歳の気が置けない仲間が集まる。(年齢を重ねて)「真っ盛り・最盛期」を意味する沖縄方言の「サラバンジ」に漢字を当てて名付けた。

 年1回、県内各地を訪れて赤ふんどし姿で儀式を行い、今回で10回目の節目を迎えた。タッチューがそびえたつ、自然豊かで独特の歴史を持つ離島・伊江島の地を最後と決め、儀式を終える。

 儀式では、神職の資格を有する上原盛徹さんが「祓詞(はらへことば)」を読み上げて祈祷(きとう)。お神酒を交わして海で身を清めた。

 儀式の後は恒例の「川柳を詠む会」を開いた。今回のテーマは「伊江島」と「タッチュー」。「幸あれと 赤ふん禊ぐ 伊江の浜」を1位に選んだ。同紅楽部の城間勲さん(79)は「部の新たなスタートに伊江島を訪れたことは非常に有意義だった。今後も介護のない健康な人生を過ごしたい」と語った。

 メンバーは滞在したホテル内に植樹し、伊江島を訪れた足跡を残した。
(中川廣江通信員)