医療法人おもと会 大浜第一病院 医療機関トップインタビュー


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「画期的治療法積極的に」

◆医療法人おもと会 大浜第一病院 大城 康一 院長

-病院のご紹介をお願いします。
 2009年に天久に移転し、最先端医療と24時間救急医療を行う急性期病院として生まれ変わりました。移転を機に幅広く診療科を増やし、地域に信頼される病院を目指して取り組んでいます。

-最先端医療を導入しています。
 大腸肛門外科では県内初の仙骨神経刺激療法を開始します。国内に500万人いるとされる便失禁に悩む患者さんへの最新の治療法で、神経に電気刺激を与えます。排便障害は外出が不安になったり、精神的につらくなったりと生活の質を落とします。県内初の認定を受けた当院では検査から治療後のフォローまで対応しています。

庭園が一望できる3階吹き抜けのふれあいホール

 現在、当院消化器外科手術の約8割は開腹せず小さな穴を空けて行う腹腔鏡手術で、患者さんの体への負担を軽減しています。さらに病的肥満症の患者様への腹腔鏡による胃縮小術を導入しました。高度な技術と多くの経験が必要ですが、当院は保険診療で行える施設基準を県内で初めて取得し患者様の負担軽減を実現しました。世界的に肥満症は命を脅かす病気であり、医療費抑制の観点からも医療的なアプローチが必要だと認識されています。肥満症治療は手術だけで完結するものではなく、有効な治療には循環器科のレベルの高さや優秀な麻酔医、糖尿病センターやメディカルフィットネスなどチームの総合力が求められます。フットワークが軽く、新しいことに挑戦できる当院だからこそできる治療だと自負しています。

 県内でトップクラスの心臓カテーテル治療・検査を行っている循環器内科では、下肢静脈瘤のレーザー治療も開始しました。静脈が逆流しこぶのように膨らむ女性に多い病気で、従来は血管を抜き取る抜去手術が行われてきました。レーザーで血管を焼く新たな治療法は体への負担が少なく、那覇市の医療機関では初の導入です。

天久の杜 大浜第一病院

-長寿県復活に向けたご提言を。

 まずは病気にならないための1次予防が大切です。予防医学や運動療法などを取り入れ病気の危険因子を改善することです。生活習慣病にかかってしまったらきちんと治療を受けなければなりません。さらに回復後、再発しないための2次予防にも力を入れています。

-今後の展望は。

 1つの病院だけで地域医療が完結するわけではありません。地域の診療所や病院と連携する病診・病病連携を引き続き強化し地域医療に貢献したいと思います。

 

医療法人おもと会 大浜第一病院
〒900-0005 沖縄県那覇市天久1000番地
TEL:098-866-5171(代)Fax:098-864-1874

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【平日】
午前8時〜午後12時(診療開始/午前9時)
午後1時〜午後5時(内科・整形外科の初診は午後4時まで、診療開始/午後2時)
【土曜日】
午前8時〜午後12時(診療開始/午前9時)
【休診日】
日曜・祝祭日
【救急診療】
終日
[内科・循環器科・外科・整形外科・脳神経外科]
※脳神経外科は月曜日午前8:30~金曜日午後5:30の対応になります。