日米韓 詩でつなぐ 沖縄・東京チームが優勝 朗読競技会


社会
この記事を書いた人 新里 哲
合作した詩を朗読する生徒=25日午前、那覇市の首里高

 日米韓の子どもたちが自作詩を朗読し、審査員の評価を競う「ポエトリースラム(詩の朗読競技会)」が25日午前、那覇市の首里高で開催された。駐日米国大使館が2014年から取り組む「国際ポエトリー交流プロジェクト」の一環。ニューヨーク、東京、ソウルの学校などとインターネット中継で結んで行われた。県内から初参加の首里高の生徒7人が自作詩を3編読み、日本(東京・沖縄合同チーム)が初優勝した。

 首里高は宮城沙夕利さん(1年)、伊波夏帆さん(同)、金城来さん(2年)が合作詩「幸せ」、いずれも3年生の天久真生さん、新城光乃さん、神谷仁奈さんが合作詩「運命」、渡辺峻介さん(3年)が自作詩「愚者の心棒」を発表した。各会場の様子が映し出されたスクリーンの前で、カメラに向かって身振りを交え、抑揚豊かに朗読した。各国の詩人、研究者が審査した。昨年優勝の米国は2位、3位は韓国だった。

 審査員から「感情がこもっていた」などと朗読を評価された渡辺さんは「これまでの交流を通して米国や韓国の同世代から表現力の豊かさを学び、今回の朗読に生かした。必死で詩を書いた」と話した。

 合作詩を発表した同校文芸部長の金城来さんは「難しいテーマだったが力を出し合った。(各国の同世代と)交流できて楽しかった」と話した。

 ケネディ駐日米大使は東京から映像を通して「トロフィーを直接手渡すことはできないが、首里高の皆さんの詩はとても素晴らしかった」と評価した。