平和に向けた教育の大切さ共有 日本ユネスコ運動沖縄大会が閉幕


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 「持続可能な平和のとりでを築こう!~命どぅ宝~」をテーマに、第72回日本ユネスコ運動全国大会in沖縄(主催・日本ユネスコ協会連盟、県ユネスコ協会)の最終日が26日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟で開かれた。沖縄に伝わる伝統芸能の披露や、県内のESD(持続可能な開発のための教育)ユネスコスクール事例発表などがあった。大会参加者は、文化や子どもたちの教育、人材育成などが平和につながることを共有し、大会の幕を閉じた。民間ユネスコ運動70周年となる2017年度の次回大会は宮城県仙台市で開催される。

 舞台では、09年に日本ユネスコ協会連盟からプロジェクト未来遺産に登録された「現代版組踊 肝高の阿麻和利」が上演され、躍動感あふれる中高生たちの舞台に参加者から大きな拍手が送られた。また、琉球舞踊、空手、組踊など沖縄の伝統文化公演もあった。

 次期開催地の仙台ユネスコ協会の中村孝也会長は、在日米軍基地が沖縄に集中する現状に触れながら「偏った地域に負担をかけることのないよう、教育などを通じて平和を追求していきたい。70周年の節目に戦争のない平和の思いを次代につなげる大会にしたい」とあいさつした。
【琉球新報電子版】

日本ユネスコ協会連盟・プロジェクト未来遺産「現代版組踊 肝高の阿麻和利」を演じる中高生ら=26日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟