島人総出の海の運動会 100年続く渡名喜の伝統


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騎馬戦で帽子を取り合う中3の南風原紫音さん(右)と児童生徒ら=26日、渡名喜村のあがり浜(諸見里真利撮影)

 【渡名喜】渡名喜村の渡名喜小中学校は26日、伝統の「第98回水上運動会」を同村のあがり浜で実施した。児童生徒をはじめ多くの村民が参加し、和気あいあいと競技を楽しんだ。運動会は赤組と白組に分かれて行われ、最終種目の水中綱引きまでもつれ込んだ結果、赤組が勝った。

 運動会は男子800メートル、女子400メートルの競泳で始まり、騎馬戦やハーリー競漕(きょうそう)、水中玉入れ、紅白対抗リレーなど多彩な種目で競われた。最終種目の水中綱引きは3回勝負で行われ、1勝1敗で迎えた最終戦を接戦の末赤組が制した。

 渡名喜中生徒会長の南風原紫音さん=3年=は「生徒として参加する最後の運動会なので、みんなと協力して盛り上げるように頑張った。伝統の運動会がこれからいつまでも続いてほしい」と話した。