くらし

LGBT理解 契機に 7月、沖縄で「結婚式」

7月に開かれるピンクドット沖縄で結婚式を挙げる入眞地順治さん(左)と安座間尚彦さん=那覇市

 性的少数者(LGBTなど)の人々が生きやすい社会づくりを目指す「ピンクドット沖縄」が7月16、17日に那覇市で開かれる。その壇上で男性同士のカップルが「結婚式」を行う予定で、4回目を迎えたイベントに花を添える。

 ピンクドット沖縄は2年前にも男性カップルが挙式し、話題になった。今回結婚式を予定しているのは、入眞地(いりまじ)順治さん(39)=那覇市出身=と、安座間尚彦さん(30)=宜野湾市出身=だ。2011年に交際を始めた2人。今年1月、大病を患った入眞地さんを安座間さんが献身的に支え、「これからの人生を共に歩みたい」と結婚を意識するようになったという。


性的少数者の生きやすい社会の実現を願い、多数の人が訪れた昨年のピンクドット沖縄=2015年7月19日、那覇市のぶんかテンブス館前広場

 そして「悩んでいる当事者の勇気になり、LGBTへ理解のない人にも考えるきっかけにしてほしい」と、挙式を行うカップルを探していた主催者側に名乗りを上げた。国内では、同性カップルが異性カップルと同じように人前式を挙げることが増え、たびたびニュースにも取り上げられる。ピンクドット沖縄を共催する那覇市は、戸籍上の性別が同じ2者間に結婚と同等の関係を認める公式文書「パートナーシップ証明書」の運用を目指しており、入眞地さんと安座間さんの式はその取り組みに期待する意味もある。

 入眞地さんは大阪、東京、沖縄でバーを経営しており、普段は大阪を拠点に沖縄を行き来している。都会での暮らしの中では、同性カップルに比較的寛容な雰囲気を感じるという。入眞地さんは「同性同士が手をつないで歩いていても、東京や大阪ではあまり誰も気にしない。沖縄はまだ、周囲から理解のない視線を感じる」と指摘する。

 「パートナーシップ証明書」が実効性を持って運用されれば、病院で家族のみに認められる重要書類への署名や面会、不動産や保険での手続きで夫婦同等に扱われることが期待される。さらに入眞地さんと安座間さんの場合は公的に関係を保証されることで、病気のため子育てが困難な姉夫婦に代わって子どもの面倒を見たいとの思いもある。そして「行政が差別から守ってくれる」という心強さも。

 「LGBTに限らず、障がい者や高齢者といったカテゴリー(分類)にとらわれず、互いを受け入れることが大切」と入眞地さん。安座間さんも「年を取っても2人で幸せな暮らしを送りたい。そんな当たり前のことができる社会になってほしい」とうなずいた。(内間安希、大城周子)



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス