【北谷】北谷町桑江のちゃたんニライセンターで25日、同町英国派遣交流事業で沖縄を訪れたイングランドのディーンマグナスクールの中学生7人と教師2人の歓迎会が開かれた。生徒らが滞在するホストファミリーら約40人が参加し、交流を深めた。生徒らは30日まで沖縄に滞在し、首里城など観光地を巡るほか、町内中学校で日本の授業や茶会、エイサーなどを体験し、文化交流をする。
同事業は、沖縄サミットで当時のブレア首相が同町を訪れたことをきっかけに2001年から始まった。町の受け入れは3度目になる。同町と英国の関係は、北谷沖合に座礁した英国商船インディアンオーク号の乗組員を村人が救助した1840年までさかのぼる。
同スクール3年のウィル・カラードさん(15)の滞在中、寝食を共にする宜志政周さん(14)=北谷中3年=は「緊張している。楽しく、仲良く過ごしたい。すし屋に連れていってあげたい」と話した。ウィルさんは「興奮している」と笑顔を見せた。
野国昌春町長は「町の生徒と交流し、歴史や文化など多くのことを学んでほしい」と話した。川上啓一町教育長は「すてきな思い出をつくって」と英語であいさつした。