FC琉球、首位破る 鹿児島に3-1 サッカーJ3第15節


この記事を書いた人 新里 哲
前半、勝ち越しのシュートを決めるFC琉球のFW才藤龍治=3日、県総合運動公園陸上競技場(諸見里真利撮影)

 サッカー明治安田J3第15節のFC琉球は3日、県総合運動公園陸上競技場で首位の鹿児島ユナイテッドFCと戦い、3-1で勝利をつかんだ。琉球は6試合ぶりの勝ちで6勝4分け5敗、勝ち点22、6位に浮上した。琉球は前半、MF田中恵太が先制すると、直後に鹿児島が切り込み同点弾を許した。前半終了間際に琉球のFW才藤龍治が追加点を決め、後半から出場したMF富所悠の右足シュートで1点を追加した。次節は10日午後6時から、大分トリニータと大分銀行ドームで対戦する。

◆執念3発 連敗脱出/少ないチャンス生かす

 反撃ののろしが上がった。3連続無得点で3連敗と苦しんでいたFC琉球が6節ぶり勝利をつかんだ。執念で首位の鹿児島ユナイテッドFCから3点を奪い、連敗脱出。前半は鹿児島に押し込まれてピンチが続いたが、GK朴一圭の好セーブなどでしのいだ。普段の琉球とは打って変わり、ボール保持率が低くゴールまでが遠かったが、少ない好機をしっかりものにした。

 前半33分、攻守入り乱れる中央からMF田中恵太が右のスペースにいるDF藤澤典隆にパスして好機を生む。再び田中がパスを受け先制のゴール。「初めてのチャンスを自分で決めることができた。数試合得点がなかったので、すごくうれしかった」と久々に笑顔が光った。

 直後に同点に追い付かれたが前半終了間際、FW才藤龍治が動く。「だいぶ攻められ取り返された。嫌な時間になる」と相手DFを振り切った。GKと1対1になり冷静にゴールに流し込み、自身ホーム初得点で勝ち越しを決めた。後半から出場したMF富所悠も得点し、今節まで7失点の鹿児島から3得点を奪った。

 久々の勝利にも、田中は「いつも以上に自分たちのサッカーができた感じではないが、どうにか耐えて勝てた」と内容には満足していない。今季折り返しの試合で6節ぶりの勝ち点3をもぎ取って6位に浮上し、首位との勝ち点差は8と、再び射程圏内に入った。後半戦に向け、「もっとチームで押していき、コンスタントに複数点を取って、優勝争いをして昇格できるようにしたい」と優勝に向け駆け上がる。(崎原有希)