日本バスケットボール協会は11日、第38回男子ウィリアム・ジョーンズカップ(23日~31日・台湾・台北市)に出場する日本代表メンバー14人を発表し、琉球ゴールデンキングスの岸本隆一(26)が選出された。キングスから日本代表選手が出るのは初めて。岸本は「日本の代表として、沖縄の代表として一生懸命頑張りたい」と意気込んでいる。(聞き手・平安太一)
◆「一生懸命頑張りたい」
岸本は名護市出身で、身長176センチ、体重75キロのガード。北中城高、大東文化大を経て2013年にキングスに入団した。13―14シーズンはエースとしてチームを引っ張り、新人賞とプレーオフMVPを獲得した。昨季は主将を務め、キングスの4度目の優勝に貢献した。
キングスの伊佐勉ヘッドコーチは、「日本のトップの選手と練習して、スピードやパワー、判断の速さを体験してほしい」と成長を願った。さらに、「(キングスの)周りの選手にいい影響を与えることも期待している」と話した。
岸本は18日から21日まで東京の味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を行い、23日から大会に臨む。大会にはエジプトやインド、韓国の代表のほか、米カリフォルニア州立大など9チームが出場する。
<一問一答>東京五輪の舞台目指す
琉球ゴールデンキングスから初となる日本代表入りを決めた岸本隆一から国際大会に向けた意気込みなどを聞いた。(聞き手・平安太一)
★ ★ ★ ★ ★
―代表に選ばれた感想は。
「いずれは日の丸をつけて戦いたかった。もう少し時間がかかると思っていたので驚きとうれしさがある」
―どんなプレーを見せたいか。
「守備から攻撃へ切り替えて、ボールをプッシュしながら早い段階で攻め込む姿勢を表現したい。(選手の)サイズが小さいキングスで培ってきた技術やメンタルは、国際的に見ると身長が小さい日本代表チームでも生かせるはずだ」
―代表チーム参加で伸ばしたい部分はあるか。
「リーダーシップを吸収したい。初めて一緒にプレーする選手の中でもリーダーシップを発揮して、声の掛け方などを学べばBリーグにもつながる。成長できるいい機会だと思う」
―今後の目標はあるか。
「次のオリンピックは東京で開催されるので、そこの舞台に立つことを目指したい。今回、代表に選ばれたけれど慢心することなく、謙虚な気持ちを忘れずにいる。そして東京五輪に出て、日本代表が強くなるきっかけにしたい」