ゴルフのIMGA世界ジュニア選手権が12日、米カリフォルニア州CCランチョ・ベルナルド(5871ヤード、パー72)などで開幕し、女子13―14歳の部の比嘉里緒奈(嘉数中2年)は第1ラウンドで7バーディー、ノーボギーの65をマークし首位に立った。2位のタイの選手とは2打差。
モーガン・ラン(6455ヤード、パー71)で行われた男子13―14歳の部の豊里裕士(恩納中3年)は81で回り129位と出遅れた。
◆高速グリーン 勘つかむ/7バーディー、ノーボギー
海外で初めてプレーする比嘉里緒奈が7バーディー、ノーボギーの65と、驚異的なスコアを出した。乾燥地帯で唇も切れそうになったという大地でこれ以上ないスタートを切った。
比嘉は大会数日前に現地入り。練習ラウンド初日は「高速グリーンの感触がつかめなかった」と戸惑ったが、翌日には勘をつかみ、グリーンを読むことができた。
第1ラウンドではショットもさえた。ピンに絡み、「パットもどんどん入った」。七つのバーディーを取ったが、ほかにもチャンスはあったと振り返る。「65はこれまでの自己ベスト」というように、この日はほぼ完璧のゴルフ。
アウトの5番ではティーショットを右に外し、セカンドは横のフェアウエーに出すだけだったが、3打目で残り110ヤードのショットをピン1・5メートルにつけ、パーをセーブした。
比嘉は今年初めからアメリカでのプレーを目指して取り組み、4月に佐賀県で行われた世界選手権日本代表西日本決勝大会で優勝し、本戦の出場権を獲得した。
第2ラウンドに向けては、「きょうはきょう、あしたはあしたのつもりで臨む」と切り替える。「自分の最高のプレーを続ければ、優勝は狙えると思う」。貪欲に臨む姿勢が栄光への近道だ。