「発酵」面白い 親子130人、オリオンビール工場で学ぶ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
生地の入ったペットボトルの先に風船を取り付け、発酵の実験を行う参加者ら=10日、オリオンビール名護工場

 【名護】オリオンわくわくサイエンスツアー(主催・名護中央公民館、協力・オリオンビール)が10日、オリオンビール名護工場で催され、50組130人の親子が参加した。対象は名護市内の小学校の児童。学習や実験、クイズ、見学などを通してビールには欠かせない「発酵」のメカニズムを学んだ。また、未成年の飲酒がいかに危険かの説明も受けた。

 参加者はペットボトルの中で実際に発酵が目に見えるような工夫がされた実験を行った。ペットボトルの中に小麦粉と砂糖、酵母菌のドライイースト、水を入れ、よく混ぜた後、キャップを取り付ける部分に風船をかぶせて、日光でペットボトルの中の生地を温めた。生地の発酵が進むにつれ、二酸化炭素が発生し、風船が膨らんだ。

 母親とイベントに参加した奥間広大朗君(8)=名護市、真喜屋小3年=と妹の百花さん(6)=真喜屋小1年=は「ペットボトルに付けた風船が膨らむ実験が楽しかった。爆発しそうだった」と話した。

 オリオンビール名護工場製造部の儀間敦夫次長は「発酵のメカニズムを学んでもらった。ぜひ夏休みの自由研究に生かしてほしい」と話した。続けて「沖縄は未成年が飲酒しやすい環境にある。アルコールを販売する企業として、未成年の飲酒の危険性を多くの県民に知ってもらう必要がある」と未成年飲酒の防止を呼び掛けた。