さぁマンゴーの季節 生産3割減で高値傾向


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「マンゴーの日」セレモニーで振る舞われた県産マンゴーにかぶりつくめぐみの森保育園の児童たち=15日、豊見城市のJAおきなわ食菜館「菜々色畑」

 県産マンゴーの旬を告げる「マンゴーの日」の15日、豊見城市のJAおきなわ食菜館「菜々色畑」でセレモニーが開かれた。今期の県産マンゴーは開花時期の天候不順で例年より最盛期が遅れ気味となっているが、梅雨明け後の晴天続きで甘みが乗り、品質が良いという。買い物客や観光客らに試食用の完熟マンゴーが振る舞われ「とっても甘ーい」と歓声が上がった。

 セレモニーではめぐみの森保育園(同市与根)の園児が「マンゴーダンス」を披露して盛り上げた。主催する県農林水産物販売促進協議会の大城勉会長(JAおきなわ理事長)は「天候不順が一部あったが、彩り、糖度共に高く、味はしっかりしたものになっている。安全安心でおいしい県産マンゴーを全国の消費者に届ける」とあいさつした。

 今期の県全体の生産量見込みは約1300トン。昨年末の暖冬や年明けの急激な冷え込みの影響で開花の遅れや着果率の悪さがあり、例年の生産を3割程度下回る。JAおきなわ青果部の平田聡次長は「県外からも引き合いが強い。開花遅れで最盛期が7月下旬にずれ込むため、今は品薄で高値になっている」と市場の状況を説明した。