翁長知事、馬毛島18日視察 「辺野古以外」発信へ


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 県は15日、翁長雄志知事が18日に鹿児島県馬毛島を視察すると発表した。同島はおおさか維新の会が米軍普天間飛行場の訓練移転先としており、同島の所有者も受け入れに賛同している。翁長知事は政府が普天間飛行場の名護市辺野古への移設を「唯一の解決策」と主張する中、馬毛島を視察することで、世論に「別の解決策」の可能性を広く発信する狙いがある。

 県の謝花喜一郎知事公室長は、知事の視察について「維新からの提案があったため、知事としても現地を見ておく必要があると判断した」と説明した。その上で「県のスタンスは『馬毛島ありき』ではないが、県は普天間飛行場の運用停止や県外移設を求めている。負担軽減の観点から、国内外で危険性除去、県外移設の議論が高まることを期待したい」と述べた。視察は日帰りで、翁長知事は現地で馬毛島所有者の立石勲氏との面談も予定している。

 馬毛島は沖縄本島から約580キロの距離にあり、面積は820ヘクタール。普天間飛行場は約481ヘクタール。立石氏は4200メートルと2400メートルの滑走路造成を進めている。民主党政権時代に普天間飛行場の移設先として検討されたが、断念した経緯もある。