慶良間、重点観光地に 環境省認定 外国客誘致を強化


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
国定公園に指定された慶良間諸島。海の青さがひときわ目立つ。ケラマブルーとも言われている=2014年7月28日撮影

 【東京】環境省は25日、外国人観光客を地方に引きつける目的で着手する事業として、慶良間諸島国立公園(座間味村、渡嘉敷村)を「ナショナルパーク」としてブランド化し、誘致環境の整備や海外への情報発信の推進を進める方針を決めた。ナショナルパークの認定は同省が進める「国立公園満喫プロジェクト」の一環で、同日に開かれた有識者会議で、全国32カ所の中から慶良間諸島を含めた8カ所の国立公園の認定が了承された。

 認定により今後は関係省庁と自治体による地域協議会を設置して協議を進め、ガイド育成やまちなみの形成などを進める。20日に翁長雄志知事、宮里哲座間味村長、松本好勝渡嘉敷村長らが認定を求めていた。

有数の珊瑚礁を誇る慶良間諸島、色とりどりの熱帯漁が泳ぐ=2013年9月5日、座間味村阿嘉島海域(水深約5メートル)

 認定について宮里座間味村長は「モデル事業地区に認定されるよう3月から取り組んできたので、うれしい。島を訪れた外国人観光客にいかに楽しんでもらうかを考えながら、環境保全にも取り組んでいく」と述べた。松本渡嘉敷村長は「観光客の受け入れ体制の強化や村内の観光地の整備、外国人観光客への多言語対応などの整備に取り組みたい。座間味村と委員会をつくって検討していきたい」と述べた。

 翁長雄志知事は「大変喜ばしい。座間味、渡嘉敷の両村と連携し、プロジェクトを具体的に推進したい」とコメントした。

英文へ→Ministry designation will help Kerama become an important tourist destination, attract tourists from abroad