米は機能強化強調 北部訓練場運用計画 「最大限に活用」


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 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】海兵隊が2013年に太平洋地域の基地運用計画についてまとめた「戦略展望2025」で、米軍北部訓練場の部分返還について機能強化と捉えていることが分かった。戦略展望では「最大で約51%の使用不可能な北部演習場を日本政府に返還する間に、限られた土地を最大限に活用する訓練場が新たに開発される」と明記している。

 日米政府は北部訓練場の部分返還を沖縄の基地負担軽減策と説明しているが、県内基地の整理統合によって基地の機能強化を進める海兵隊の戦略があらためて浮き彫りになった。

 米軍普天間飛行場の代替施設建設が予定されるキャンプ・シュワブについても「すさまじい変化を遂げる」と強調。日米両政府が合意している嘉手納より南の米軍基地の返還・統合計画については「海兵隊は、次世代の海兵隊員やその家族を支えるための最新で、近代化され、効率的な施設で利益を得るだろう」としている。