【ハワイ】県系若者らに奨学金 フイマカアラ ショー開催、収益活用


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本年度の奨学金受賞者。(左から)ステファニー・アダニヤさん、リース・アサトさん、デイン・イトムラさん、キャシー・オドさん、シェイナ・パクさん、コプランド・トーキングトンさん、マリサ・ツハコさん、サマー・ツケンジョウさん、ジョリン・ヨネシゲさん

 第47回フイマカアラ主催による昼食会とファッションショーが7月24日、ヒルトンハワイアンビレッジで盛大に行われた。フイマカアラ(クレイトン・ウザ会長)はハワイ沖縄連合会の傘下にある団体で、1946年から大学・大学院に進学する学生のための奨学金募金活動を目的の一つとして精力的に活動している。

 600人以上集まった昼食会では本年度奨学金の受賞者9人が発表された。奨学金の応募には大学進学を通しての将来の目標の他に、ハワイのオキナワンコミュニティーや沖縄の文化への貢献が重要となる。

 9人の受賞者はそれぞれ、琉球舞踊、三線、エイサーなどで活躍している。

 ショーの収益は奨学金に当てられるほか、建設予定中のハワイ沖縄プラザへの寄付金としてハワイ沖縄連合会に寄付された。

 奨学金受賞者の一人、デイン・イトムラさんは将来医師になることを目標に秋からカリフォルニア大学サンディエゴ校で生物を専攻する予定。「このような素晴らしい奨学金を得ることができて光栄です」と感想を述べた。

 実行委員長としてイベントを支えてきたカレン・シシドさんの父は、フイマカアラを創設したメンバーの一人。シシドさんは「才能ある若者を支えるこの奨学金に関わることができて大きなやりがいを感じます」と振り返り、チバリヨーと受賞者にエールを送った。(矢部久美子通信員)