韓国高校生が慰霊祭 アリランの碑で平和祈る


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渡嘉敷村の歴史、自然などを学び慰霊祭を行った韓国の高校生と教師=7月29日、アリラン慰霊碑

 【渡嘉敷】韓国の横城(フェンソン)高校3年の男子7人と教師の金映希(キムエイキ)さん(42)が7月29日、渡嘉敷村を訪れ「アリラン慰霊モニュメント」(朝鮮人慰安婦慰霊碑)で慰霊祭を行った。また、同村の戦跡碑「集団自決跡地」などの見学や島内を視察した。

 学生らは沖縄の歴史を学ぶ「沖縄の歴史探訪」の旅のため、7月27日~8月1日まで沖縄を訪れた。平和祈念資料館、ひめゆりの塔などの戦跡や首里城、県立博物館なども見学した。

 モニュメントは、第2次大戦末期に朝鮮半島などから渡嘉敷島に強制連行され犠牲となった慰安婦や軍夫らの霊を慰め、平和を祈るために、1997年に島の有志らの協力を得て在日韓国人らで建立された。

 リ・ジェヨンさん(18)は「このモニュメントを造ったことをありがたく思う。韓国のために造ったことに感動した。みんなに伝えたい」と話した。キム教師は「韓国に帰ったら、渡嘉敷島のことをみんなに発信していきたい」と語った。
(米田英明通信員)