ナビィータ5度目V 県女子サッカー、デイゴスに4―1


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 JAおきなわ杯争奪2016第26回県女子サッカー選手権の決勝が14日、金武町フットボールセンターで行われ、ヴィクサーレ沖縄FCナビィータが琉球デイゴスを4―1で破り、2年ぶり5度目の優勝を果たした。今年からチームに加入したジョバーニャ・カンポスが2得点を決める活躍を見せた。ナビィータは10月8~10日に宮崎県で開催される16年度第34回九州女子サッカー選手権大会に推薦される。

▽決勝
ヴィクサーレ沖縄FCナビィータ
4―1(2―1,2―0)
琉球デイゴス
▽得点者 【ヴ】與那覇、ジョバーニャ2、浦崎【琉】伊井

◆全体で戦えた
 國吉篤史ナビィータ監督の話 途中出場の選手も活躍してくれて、チーム全体で戦えた。気持ちで負けなかったことが勝因だ。今日はデイゴスに勝てたが、次は分からない。切磋琢磨(せっさたくま)できればいい。

◆借りは返す
 八木秀一琉球デイゴス監督の話 決めれるところで決めることができたか、そうじゃないかが勝敗を分けた。自分たちでリズムを崩してしまった。11月の地域リーグ(九州リーグ2部)の試合で借りは返す。

後半、3点目のシュートを決め喜ぶヴィクサーレ沖縄FCナビィータのジョバーニャ・カンポス(中央)とイレブンら=14日午前、金武町フットボールセンター天然芝グラウンド(諸見里真利撮影)

◆堅守速攻生かすナビィータ

 ナビィータは開始1分に先制点を取った2分後、今季新加入した元ブラジル代表のFWジョバーニャ・カンポスがドリブルで独走から左足を一閃(いっせん)。ゴールに吸い込まれた。

 ジョバーニャは試合終盤にも琉球デイゴスを突き放す3点目を決めた。シュート15本で1点のデイゴスに対して、10本で4点のナビィータ。チャンスを確実に決めるエースの存在が勝敗を分けた。

 点差を見れば大勝だが、ナビィータには苦しい時間も多かった。デイゴスがペナルティーエリアの内外から放つシュートをGK越本里穂を中心にしのぎ、前半終了間際のセットプレーからの失点だけで抑えた。

 ピッチを広く使い、ボールを支配して攻撃するデイゴスに対し、ナビィータは高い位置からボール保持者に複数でプレッシャーをかける。ボールを奪ったら少ないタッチ数で素早く攻撃するナビィータの「堅守速攻」がうまくはまった。公式戦での対デイゴスでは初勝利だった。

 2得点の活躍を見せたジョバーニャは「優勝に必要なゴールができてうれしい」と喜ぶ。試合中には慣れない日本語で指示を出し、チームの士気も盛り上げる。チームメートからの信頼も厚い。

 國吉篤史監督も「しっかりと役割を果たしてくれた」とたたえる。九州大会でもエースの活躍が期待される。